隣の部屋の玄関から洪水が!
そんな連絡が来ることがあります。
賃貸アパートやマンションの管理会社や大家さんは、そんな連絡が来ると次の事を考えます。
「洗濯機だ!」
洗濯機が原因で水浸しになることは意外と多いことなのです。
では、なぜ洗濯機なのかお話ししたいと思います。
因みに、1月8日放送のフジテレビ系ドラマ「大貧乏」にて同様の現象が起きていた為、内容を追記しています。
目次
ドラマ「大貧乏」は排水詰まりが原因
ドラマの大貧乏では洗濯パンの排水部分が原因で水が洗濯パンを飛び越えて溢れ出す状況が描かれています。
確かに、排水詰まりが原因で水が流れ出すことも多いのですが、フジテレビ系で放送された「大貧乏」内で描かれたように、水が廊下を飛び出し、共用階段まで流れ出すことは稀です。理由は、洗濯槽に溜まっている水が流れ出すだけなので、水の量は限定的だからです。
洗いとススギの2回分の水が流れ出すだけなのです。
それより、本記事で紹介するような洗濯ホースが蛇口から外れて水が流れ出す場合ですと、本当に玄関から出た水が階段まで流れ出し、大変なことになります。
蛇口を閉めない限り、水は滝のように流れ続けます。買い物から帰ってきたら本当に滝のように水が階段を流れています。
また、近所から、「玄関から水が!」と管理会社や大家さんに連絡が来ます。
洗濯機が原因の訳
洗濯機以外の場合もありますが、ほとんどが洗濯機が原因です。
洗濯機を使用している時に、蛇口から洗濯ホースが外れ、蛇口から出ている水がそのまま床に出てしまうのです。
その時に家の中にいて対応できるならいいのですが、たまたま買い物などで外出していると、水を止めることが出来ず、水がでっぱなしの状態になります。
その水が、洗面所から通路、玄関へと到達し、最終的に玄関ドアの下側から外部に排出されるのです。
管理会社が到着したときは、廊下は滝のようになっています。
被害の程度はどれくらい
被害に関してはケースバイケースです。
水が出ている部屋が1階なら自分の荷物が濡れるぐらいの被害で済むのですが、2階の部屋で発生すると、階下の部屋にも水が流入してしまうので、損害は大規模になります。
私が経験した最もひどい事例は、4階でホース外れが発生し、最終的には1階まで水が垂れてしまったことがあります。
1階までの全ての部屋に大量の水が垂れてしまいほとんどの家財が使い物にならなくなりました。
また、ご商売を営んでいる方が商品を部屋で保管しており、そちらも全滅してしまいました。
被害総額は、建物の修理代もふくめて1000万円ぐらいかかりました。
この事例を基に被害の復旧方法などをお話ししたいと思います。
具体的な補償費用は
上の事例の場合、被害にあった部屋の壁紙(クロス)に加え、床材のフローリング、クッションフロア、畳、キッチン換気扇などが使い物にならなくなりました。
また、階下の家財道具は殆どが水に濡れてしまったので、そちらも新たなものを購入いただきました。
また、暫くはお部屋が使えない状態となったので、復旧するまでのホテル代もかかりました。
因みに、家財道具で問題となった物が2種類あり、アルバムやビデオテープなどの思い出の品とパソコンのデータでした。
水につかって写真などもふやけてしまったり、パソコンが壊れてしまい中のデータも取り出せなくなってしまいました。
階下の方が良い方たちだったので、なんとか謝罪し、ご理解をいただきました。
保険は適用できるの
賃貸契約をしている方は家財保険や火災保険に加入しる事。並びに更新することが契約書に明記されていると思います。
ほとんどの方が、きちんと保険を更新されていると思います。
上の事例の場合でも、洗濯機のホースが外れた部屋の方が保険に加入していたので、ほぼすべて保険にて賄うことが出来ました。
これが保険に入っていなかったら大変なことになります。
ご自身が保険に入っているか、確認するとともに、保険の補償範囲も確認することが必要です。
上の事例で壁紙や床材の補修はもちろんの事、家財道具やホテル代も全て保険で賄うことが出来ました。
被害を防ぐには
洗濯ホース外れを防ぐには、蛇口に「オートストッパー付ニップル」や「逆止弁付ニップル」を取り付けることで防ぐことが出来ます。
逆止弁付ニップルを蛇口に取り付けておくと、ホースが外れても逆止弁が働き、水が出なくなります。
オートストッパー付ニップルは取付が簡単なので、ご検討いただければと思います。
自分でつけることが難しい場合は、水道業者に頼めば有料になりますが取り付けてくれます。
取付方法は以下の動画を参考にしてください。