f:id:shoui-yokaku:20170630132605j:plain

引越し先にウォシュレットがついているから、置いていきたい。まだ新しいので残して行きたい。
賃貸アパーとから引越す時、必要のないウォシュレットを置いていきたいと思うことでしょう。取り外しには費用もかかるし、捨てるだけだし、もったいない。次の入居者の募集のことも考えたら、ウォシュレットがあったほうが大家さんも喜ぶだろう。
そんな事を考える方もいることでしょう。ウォシュレットを取り付けた設備を置いていくことを残置(ざんち)と呼びます。
不要となったウォシュレットを残置して行く場合に関して、詳しくご説明しましょう。

目次

ウォシュレットを残すことは出来るの?

基本的な考え方として、ウォシュレットを残すことはダメです。
新品であっても、機能的に問題ない場合でも、残していくことはできません。
残したウォシュレットが設備となってしまい、故障した場合に大家さんの費用負担で修理をしなければなりません。修理で直らない場合は、大家さんが新品のウォシュレットを購入しなければなりません。
ウォシュレットに限らず電化製品は突然壊れます。その時は急いで修理業者を手配しなければなりません。壊れたその日に修理が出来なければトラブルになるかもしれません。そのことを考えると、ウォシュレットを置いていくことは歓迎されないのです。

次の入居に有利になるのか

残したウォシュレットによって次の入居に有利になると考えがちですが、有利になる物件もあれば、そうではない物件もあります。
後々のウォシュレットトラブルを考えると、初めから無い方が良いと考える場合が多いのです。
また、ウォシュレットが付いた部屋と、付いていない部屋の、建物全体で見た場合の設備のバランスも悪くなってしまいます。
別の入居者から「インターネットで募集要項を見たら隣の部屋はウォシュレット付になっていた。我が家にも取り付けてほしい。」こんな連絡も来ます。
取り付けることはできませんと断ったら、この部屋を退去して、ウォシュレットが付いた隣の部屋に引越すなどと言いだす方もいます。
この様な理由からウォシュレットを残すことが有利になるとは言い切れないのです。

設備の扱いにしなければいいのでは

あらかじめ、前の入居者が残していったウォシュレットなので、設備ではないと伝えても、故障して取替が必要となった時に、大家さんにウォシュレットの撤去を次の入居者は求めてきます。なぜならその入居者が取り付けたウォシュレットではないからです。取外し費用は大家さんが負担しなければならず、そのような後々の出費やトラブルを考えると、必要のない設備は部屋に残してほしくないのです。

撤去費や処分費を払うので置いていきたい

ウォシュレットを残していく代わりに、処分費用を支払う場合はどうなのでしょうか。これは、あまりいい方法ではありませんおでお勧めしません。退去後に大家さんが水道業者を手配して取り外すのですが、取外しのみで依頼するため、割高になる場合があります。ウォシュレットを購入した際の取替や、引越し業者での取外しなどでは、他の作業との抱き合わせの金額なので、取外し費用が比較的安くなりますが、大家さんが取り外す場合は水道業者に取外しのみを依頼するため、割高になってしまいます。後日、大家さんから取外し費用を請求されたとき「なんでこんなに高いの!」と驚くと思います。そこでまたトラブルになってしまう場合がある為、ウォシュレットは取り外してから退去することが無難だと思います。

ダメもとで、大家さんや管理会社に相談する

どうしても撤去したくないから置いていきたい。そんな時は、ダメもとで大家さんか賃貸物件を管理している管理会社に相談するのも一つの方法です。
ほとんど「ダメです」と言われますが、稀に、大家さんからウォシュレットを置いていきたい場合は報告して欲しいと依頼されている不動産業者や管理会社があります。大家さんが残置予定のウォシュレットを再利用したいと考えているのです。でも、全てのウォシュレットを再利用したいとは考えていません。使えるウォシュレットのみ再利用したいのです。連絡した際に「どのようなウォシュレットですか?」と聞かれた時の為に、ウォシュレットの状態を確認するようにしましょう。

メーカー名、型番の確認

ウォシュレットのメーカー名、型番を確認しましょう。聞いたことのないメーカーでは残すのは難しいかもしれません。
型番からウォシュレットの性能を把握することができます。温水機能付きか、ノズルが動くタイプか。リコールになっていないかなど、型番から判断することができます。型番はウォシュレットのフタを開けるとフタの裏に記載されていますので確認しましょう。

製造年の確認

製造年から、あと何年使用できるか判断されます。ウォシュレットは5年目ぐらいから不具合が発生しやすくなります。3年以上経過したウォシュレットは残すことが厳しいと思います。製造年はエウォシュレットのフタの裏に記載されています。

不具合が無いか確認

使用していて不具合が無いか聞かれます。全ての機能で不具合が無いか確認する必要があります。
機能だけでなく、便座に亀裂が無いか、便座下のゴムクッションが無くなっていないか。変な音が発生していないか。残すことを許可されて部屋を退去した後に「こんな不具合がある」と連絡が入り、「使えないから撤去費用を請求します」などトラブルになりかねません。きちんと隅々まで確認しましょう。それができないなら、諦めて取り外しましょう。

まとめ

色々と書きましたが、ウォシュレットは取り外して退去する方が良いと思います。
賃貸物件に取り付けられた設備は使用状況が荒っぽいので新品であっても数年で壊れる場合もあります。
もったいないと思うのなら、下取り業者を探して手配するようにしましょう。